■“光が途絶え、底の気が濃くなる”──大きなものが静かに変わっていく12月。
師走の慌ただしさの中で、
街のイルミネーションも一段と輝きを増す頃となりました。
今年も残すところあと一ヶ月ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒さが日に日に増し、私自身も冬の冷えに体力を奪われないよう、
なるべく温かい飲み物や湯船で体を労わる日々を過ごしています。
12月に入ると、ふとした拍子に一年の疲れが出てくるもの、
インフルエンザも流行っていますから、どうぞ皆さまも、
無理をせず、ご自身のペースで過ごしてくださいね。
さて、そんな今年を締めくくる12月の
世の中の動きはというと──
■先月の振り返り|11月は「安心したいのに信じきれない」
11月は【丁亥・二黒土星】の影響が強く、
光と闇が入り混じる“錯覚の安定期”でした。
新しい政策の発表やスポーツ界の嬉しい話題があった一方、
外交の緊張感が高まり、物価高による生活不安や分断の気配も続き、
「このまま日本はどこへ向かっていくのだろうか?」という
疑問を感じた方も多かったのではないでしょうか。
世の中全体が「信じたい」「安心したい」という
保守的な気持ちに包まれる一方で、
どこか落ち着かない感覚が残る──そんな一ヶ月でした。
そして12月に入ると、
この“違和感”がもっと深い場所で動き始めます。
■今月の流れ|表面は静かでも、内側では“流れが沈む”12月
12月の中宮に巡ってくるのは【戊子・一白水星】です。
「戊」は、社会の中心にどっしりと構える“大きな山”のような気を持ち、
ふだんは揺らぎにくい土台や仕組みを象徴します。
「子」は、一年で最も陰の力が強まり、
冬至へ向かって“終わりと始まりの境界線”に立つ場所。
見た目は静かでも、内側では新しい変化の準備が進む、
そんエネルギーの転換点を含んでいます。
そして「一白水星」は、
水の気をまとい、裏側・流動・思慮の深さを象徴します。
水のようにかたちを変えながら動く柔らかな気を持ち、
見えない部分・本音・深い層での動きが活発になりやすい時。
この3つの気が重なる今月は、
外側は静かでも、内側ではひっそりと潮目が切り替わっていく月。
いま動いている出来事や仕組みが、
そのまま続くように見えても、
水面下では方向の変化が少しずつ始まっています。
そんな“深部の予兆”を感じやすいタイミングです。
目に見える派手な動きは少ないかもしれませんが、
日常の中の小さな違和感や「なんとなく気になる」が増える時期。
それは、深い層で流れが変わり始めているサインでもあります。
そんな12月は、良い意味でも悪い意味でも、
来年に向けて大きな変化の”始まり”を受け取りやすい月 といえるでしょう。
■社会に現れやすい3つの流れ
①「天候の荒れ」──雨・雪・寒波、そして“止まない空”
12月は水の気が極まり、寒さ・湿気・暗さが重なる時期。
悪天候から物流・交通・スケジュールなど、
“これまで通り”に進んでいたものが遅れたり、止まったりしやすくなります。
・大雪や寒波で交通が乱れる
・年末の配送遅延
・急な体調不良で予定変更
・政治や経済の停滞感
思い通りに動かない場面が増えても、
「そういう時期なんだ」と受け止めて、
少し余裕を持ったスケジュールで動くことがオススメです。
急がず丁寧に対応することが吉へとつながります。
②「本音・裏側・深い層が浮かび上がる」
一白水星の影響が強まる12月は、
裏側・本音・深い層の動き が活発になり、
“表からは見えにくいところで変化”が進むタイミングです。
ただし、完全に隠しきれない“小さな兆し”が
ふとした瞬間に外へ漏れやすくもなります。
・ふだん見過ごしていた不具合やほころびに気づく
・会社や組織の“本当の課題”が、水面下で動き始める
・家族や身近な人の本音が思わぬ場面で垣間見える
・自分の内側に溜め込んでいた疲れや不安が意識に上がる
・隠していたことや裏の調整が静かに進む
本音と建前、表と裏──。
その両方がせめぎ合う中で、真相は深く隠されつつも、
どうしても隠し切れない部分だけが、そっと表面に滲み出る。
12月は、そんな
“見えない部分にだけ、小さな光が差し込む月”といえるでしょう。
③「経済の冷え込み・方向転換が起きやすい」
今月は星の配置に“経済の影”が強く表れています。
そのため社会全体では、
大きな資金・投資・契約・組織のお金 の動きが不安定になりやすく、
やむを得ず方向転換や見直しが増えるタイミングです。
・株価が揺れやすい
・大口の契約が延期・再検討となる
・経営判断が保留される
・公共の予算が動きにくい
こうした流れは、個人の生活にも影響を及ぼします。
・年末の出費が増える
・思わぬ修理・更新でお金が動く
・投資判断に迷いが生まれやすい
・契約の遅延・破談が起きやすい
12月はボーナスなどで一時的に懐が温まる時期でもありますが、
年末年始に向けて何かと出費が増える時期でもあります。
大きなお金を動かす場面では、
“勢い”よりも 慎重さ を優先するのが吉。
小さな見直しや修正をしながら、
来年に向けた健全な流れをつくっていきましょう。
■12月、生活の中で気をつけたいこと
12月は、寒さと陰の気が深まり、心身ともにエネルギーが沈みやすい時期。
一白水星の影響で「内側の揺らぎ」も出やすいため、
日々の暮らしの中での小さなケアがこれまで以上に大切になります。
ここでは、12月を安心して過ごすためのポイントを
“健康・お金・人間関係・暮らし” の4つに分けてまとめました。
① 健康|冷えと疲れが一気に出る月
12月は、頭部への影響(頭痛・めまい・目の疲れ)が強まり、
首や肩のこり、呼吸器系の不調にもつながりやすい時期です。
・頭痛・首肩のこり
・めまい・自律神経の乱れ
・風邪・インフルエンザ・咳・発熱
・心の沈み込み・孤独感
・怪我やぎっくり腰
気温差と乾燥で免疫が落ちやすいので、
体を温めること、早めの睡眠、
静かな時間を意識するだけでも随分と整います。
無理をしてペースを崩すより、
“少し余裕を残す働き方・過ごし方” がちょうど良い月です。
② お金|“出費が重なる時期”だからこそ慎重に
年末は何かと支出が増えるタイミング。
見えないところでお金が流れやすくなる傾向があります。
・家計の見直し
・冬の光熱費アップ
・思わぬ修理・更新
・投資や儲け話への注意
特に、焦って判断すると誤解や勘違いが起きやすい時。
契約・投資など大きなお金に関わることは、
いつも以上に慎重な姿勢が大切です。
③ 人間関係|本音が揺れる時。無理に踏み込まない
一白水星がめぐる12月は、心の奥にモヤモヤを抱えやすくなり、
ちょっとした言葉に敏感になったり、迷いや不安をもちやすい時期です。
・過敏になりやすい
・疑い・不安が大きくなる
・男女トラブル
・家庭内での衝突
年末は心身ともに疲れが出るため、判断力がやや落ちやすい時期。
「少し距離を置いが方がいいかも」と感じたら、
無理に踏み込まず、一歩引く方が結果的にスムーズです。
つかず離れず、自分のための時間も大切にしながら、
“程よいペース”を守って過ごしていきましょう。
④ 家・暮らし|細かいところの不具合が出やすい
日々の暮らしの中では、
“見えない部分のほころび”が表に出やすくなります。
・水回りのトラブル
・屋根・外壁の劣化
・暖房器具の故障
・車のスリップ・雪による影響
大掃除を進めながら、
水回りや暖房器具の点検をしておくと安心です。
特に寒波の備えは、早めが◎。
小さな点検が、大きなトラブルを未然に防いでくれます。
このように12月は、目に見えない場所にこそ目を向けて
“内側のケア”を大切にしていくと良い月です。
体・お金・人間関係・暮らしの基盤を丁寧に整えていくことで、
冬至を境に訪れる“新しい流れ”をスムーズに迎える準備が整っていくでしょう。
■最後に|光が戻る前の“深い闇”をどう過ごすか
12月は、表面上は穏やかに見えても、
内側では“流れの切り替わり”が密かに進んでいく月です。
いまは何かを強く押し出したり、
無理に結果をつかみにいくよりも、
「守る」「整える」「温める」といった
基本に立ち返る行動が心と環境を安定させてくれます。
そして、12月22日の冬至を迎える頃、
一年の中でもっとも陰の気が深まり、
そこを境に陽の気が少しずつ戻り始めます。
大きく動く必要はありませんが、
この節目をどんな気持ちで迎えるかが、
その後の流れにやわらかく影響していきます。
“光が差し込む前の静かな時間” を大切にしながら、
焦らず、急がず、今年一年の出来事を
ゆっくり振り返ってみてください。
自分のペースで、“身近な安心できる空間” を
丁寧に整えていくことで、冬至以降に訪れる
新しい流れが自然と馴染んでいくはずです。
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