“うまくいっているようで進まない”――見かけの好調と静かな分断の11月
秋も深まり、街の灯りに冬の気配が混じる頃となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
私はこの寒暖差と秋土用の停滞が重なり、
少し体調を崩してスローペースで過ごしていました。
でも、そんな時こそ「体を労り、ゆっくり過ごす時間」も大切だなと改めて感じています。
今日から月替りとともに、土用も明けましたが、これからが冬本番。
寒さもより深まり、体調を崩しやすい時期ですので、
みなさまも無理をせず、ご自身のペースを大切に過ごしてくださいね。
さてさて、私のスローペースとは裏腹に、
日本の動きはというと——高市新政権の発足や政策の発表などなど、
10月は”丙戌三碧木星”の月らしい、“新しい風”を感じる一ヶ月でした。
株価の上昇や高校の授業料無償化、ガソリン暫定税率の廃止など、
暮らしに関わる法案も次々に進み、
「この先は少し明るい未来が訪れるかも」と新政権に
期待を寄せている方も多いのではないでしょうか?
でも、今月の運気を読むと..表面上は順調に見えても、
その足元は”静かな不安”が潜んでいるようです。
今月の流れ:見かけの安定と、内側のざわめき
11月の中宮に座するのは【丁亥・二黒土星】です。
「丁」はロウソクの炎のようにゆらゆらと揺れる灯で、五火の陰の気。
「亥」は真実や核心を意味する五水の陰の気。
そして、「二黒土星」は母なる大地の気を持ち、大衆や忍耐、慎ましさを象徴します。
そんな今月は、「かすかな光が、不安の闇をそっと照らす時」。
人々の間に希望の声が広がり、社会全体も前へ進もうとしているように見えますが、
その光はまだ弱く、不安定さを含んでいます。
ですから、政策やニュースで明るい兆しが語られても、
「本当に変わっているのだろうか?」という根本的な疑問が、
心の奥にずっと残る——そんな一ヶ月になりそうです。
「安堵」と「違和感」、そして”本質を見極める力”
そんな11月の社会全体をひと言で表すなら、
「うまくいっているようで、どこか落ち着かない月」。
世の中全体が「安心したい」「信じたい」という保守的な感情に包まれる一方で、
どこかに残る“違和感”や“不安”が拭えず、
「一体どうしたらいいのか」「どこに向かっていけばいいのか」と、
答えの見えない迷いを感じる人も増えていきそうです。
また、そんな感情の波が社会全体を包み込み、
「みんながそう言っているから」と、
声の大きい方へと流されやすい時でもあります。
けれど、その熱が冷めたあとには、
「結局、何が変わったの?」「本当にこれで良かったの?」
という小さな空虚さが残るかもしれません。
このように今月は、国民の声が分断しやすく、
同調圧力を感じる場面が増えることも考えられます。
だからこそ、何が本質なのかを見極めるためには、
最終的に“自分の感覚を信じる”ことが何より大切です。
ニュースやSNSの情報を鵜呑みにせず、
「自分の心が本当に求めているもの」を丁寧に確かめる時間を持ちましょう。
そうすれば、霧の向こうにある“本当の光”を見失わずにいられるはずです。
社会の中で見えてくる3つの流れ
①「身近なもの・素朴なものに注目が集まる」
華やかなものよりも、素朴で人の温もりを感じるものが支持される流れです。
たとえば、地元の食材や工芸品、古民家の再利用など、
“生活の原点”に立ち返る動きが広がっていくでしょう。
人々が求めるのは「派手さ」や「豪華さ」ではなく、
“慎ましくても、安心して暮らせる日常”。
不安定で忙しい社会の中で、“地に足をつけて生きる”という意識が、
より一層深まっていきそうです。
②「小さな努力や手作業が報われる時」
コツコツと努力を積み重ねてきた人にスポットライトが当たる時期です。
仕事でも人間関係でも、派手な成果よりも
“誠実さ”や“丁寧さ”が評価される流れがやってきます。
複雑に絡み合った問題ほど、地道な積み重ねが結果を生むとき。
時間をかけて築くものこそ、価値が見出され、未来の信頼へとつながっていきます。
③「古い仕組みの入れ替えが進む」
これまで当たり前に存在していた制度や仕組みが、
見直されるタイミングに入ります。
ただし、話が二転三転したり、引き継ぎや改革が
スムーズに進まない場面も出てきそうです。
新しいアイディアが生まれやすい一方で、
保守的な姿勢がベースに流れていますので
それを受け入れる体制はまだ整っていないようです。
今は焦らず、“守るべき土台”をどこに置くかを見極めながら、
じっくりと基盤を整えていく意識が大切です。
11月、生活の中で気をつけたいこと
①「生活の土台を整える」
食料・家計・住まいといった“身近な生活”を見直すことがテーマです。
止まらない物価の高騰や天候不良、身近な人との信用問題など、
生活の「土台」が揺れやすい時期でもあります。
この時期は家計の見直しや非常食・水の備え、
家の安全点検などを行い、周囲の人には誠実な対応を心がけましょう。
また家庭を中心に過ごすことが心の安定につながる今月は、
家族で温かい食事を囲む時間が、心を穏やかに整えてくれます。
11月には鍋や郷土料理など、温かく素朴な料理が開運フードです。
ぜひ一家団欒、家族を感じられる時間を積極的に作っていきましょう。
目先のことよりも、今ある足元をしっかり整えるほど、運気も安定していきます。
②「情報の錯綜と信頼」
ニュースやSNSでは、意見の対立や誤情報が飛び交いやすい時です。
たくさんの情報があふれる中で、何を信じたらいいのか分からなくなり、
不安や迷いを感じやすくなるかもしれません。
一方の意見だけを鵜呑みにするのではなく、
海外や異なる立場の視点を取り入れながら、
偏らずに物事を見定める意識を持ちましょう。
多角的な視点を持つことで、情報の波に流されず、
本質を見極める力が育っていきます。
③「感染症や体調管理に注意」
寒暖差や乾燥の影響を受けやすい時期です。
胃腸の不調、腰痛や関節の痛み、
風邪や喘息、気管支のトラブルなどに注意が必要な一ヶ月です。
そのため、和食中心の食事を心がけ、消化に良いものを選びましょう。
温かい飲み物を取り入れたり、湯船にゆっくり浸かって体を温めたりと、
内側から“気”を整えるケアが効果的です。
無理をせず、身体の声に耳を傾けながらゆっくり過ごしてくださいね。
最後に|身近な安心できる空間を大切に
11月は、表面上は安定して見えても、
その内側では価値観や感情が静かに揺れ動く月です。
何かを無理に動かすよりも、いまは“守ること・整えること”が大切。
見せかけの明るさよりも、身近な人と心がじんわり温まるような日常を選んでください。
そうした小さな積み重ねが、変化の多い今を穏やかに乗り越える力となり、
未来の安心を育てていくはずです。
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